レブロン・ジェームスの長寿を支える睡眠の質と量

 キャリア17年目にして10回目のファイナル進出という偉業を成し遂げ、今なおNBAで圧倒的な存在感を放つレブロン・ジェームス。そんなレブロンは、自分自身の身体のケアのために、食事から運動、高度な回復方法に至るまで、毎年1億円以上を費やしているとも報じられている。しかし、彼の身体のケアの中で最も重要な要素は、おそらく「睡眠」だろう。



 レブロンのトレーナーを務めるマイク・マンシャスは、レブロンのライフスタイルや習慣、そして長寿の鍵は、彼の決して終わることのない回復にあり、それには睡眠が重要な要素となっていると語る。また、マンシャスは、なぜ睡眠が重要なのか、そして何が良質な睡眠を促進するのに役立つのかについて、このように説明する。


 “レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)に入りながら、身体は回復し、自己修復を行うわけだが、レブロンは最適な睡眠のために最適な環境を整えることに余念がない。彼は、常にホテルの部屋の温度が20〜21度という適切な温度に保たれていて、寝る時には必ず部屋が真っ暗になっていることを確認する。また、携帯電話やテレビなど、あらゆる電子機器は、睡眠に入る30〜45分前には必ずオフにすることで、睡眠を最適化している。そして彼は、「Calm」と呼ばれる睡眠アプリを使用して、雨露が滴る時の効果音を聞きながら眠りに落ちる。これらを忠実に実践しているんだ。”




 レブロン自身も、睡眠が精神的、感情的な健康にどれほど重要であるかについて、次のように語っている。


 “良質な睡眠こそ、身体的にも精神的にも、可能な限り100%の状態に回復するための最善の方法なんだ。目が覚めた時に100%の気持ちになれているかどうかで言うと、そうではない日も確かにある。たまたま気分が良いという日もある。しかし、睡眠時間は多ければ多いほど良い。8時間は必ず確保するが、もし9時間に増やすことができたら、それは素晴らしいことだ。時には、10時間になることもあるよ。

 これこそ、身体の回復にとって最良の方法だと思う。アイスバッグやノーマテックといった、リカバリーパッケージの全てを起きている間に活用することもできるが、十分な睡眠を取ることで、目が覚めた時に本当にフレッシュな状態になれる。目覚まし時計なんて必要ない。朝起きて「よし、今日も最高のレベルでプレイできる」という気持ちになれるんだ。”


 36歳を迎えてもなお、NBAで支配的なプレイを続けられる秘訣は、おそらくこの睡眠に対する熱心な取り組みにあるだろう。彼のプロ意識の高さには、本当に脱帽する。レブロンは一体、何歳まで今の高いレベルを維持し、そして何歳までリーグでプレイするのだろうか。常識では考えられないレブロンのロングランに大いに期待したい。




参考:「LeBron James has a detailed sleep plan, and his trainer says it's the key to his 'never-ending' recovery」

LeBron James has a detailed sleep plan, and his trainer says it's the key to his 'never-ending' recovery


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