アンドレ・イグダーラが見いだすタイラー・ヒーローとステフィン・カリーの共通点とは?

 かつてゴールデンステイト・ウォリアーズに6年間在籍し、2年連続MVPの経験のあるステフィン・カリーと共に3度の優勝を経験したヒートのアンドレ・イグダーラは、プレイオフで輝きを放つルーキーのタイラー・ヒーローに、史上最高のシューターの呼び声高い元チームメイトのカリーの面影を重ねている。



 

 イグダーラはもちろん、ルーキーのヒーローが将来殿堂入りが確実なカリーと同じレベルにあると主張したいわけではない。イグダーラは2つの点において、2人の間に共通点を見いだしている。


 “私は彼らを比較したいわけじゃない。しかしながら、彼らは間違いなくある特徴を持っている。正しい言葉で表現するなら、ボールの扱い方と自分のシュートへの持ち込み方において、ヒーローはカリーと類似する特徴を見せているんだ。もちろん、全く同じとは言わない。でも、彼らには2つの点で非常に似ている部分があるんだ。それは、「ドリブルから自分のシュートポケットに入ることができる」という点と、「キャッチアンドシュートで自分のシュートポケットに入ることができる」という点だ。これは非常に珍しいと思う。2人は試合の中で、この2つの特徴の両方を併せ持っているんだ。”


 イグダーラは6年間、ウォリアーズでカリーと一緒にプレイした盟友だ。イグダーラはデンバー・ナゲッツの一員として2013年のプレイオフでカリーがブレイクするきっかけになったパフォーマンスを間近で見たベテランであり、この件について明らかな当事者だ。2013年のレギュラーシーズン、カリーはスリーポイントで45.3%という非常に高い確率を残し、一流のシューターとして自身の才能を証明。プレイオフではファーストラウンドでイグダーラを擁する3位ナゲッツと対戦し、4-2で6位のウォリアーズがアップセット。その年のオフシーズン、可能性を見いだしたイグダーラはそのウォリアーズに移籍したという経緯がある。2年連続MVPを獲得した経験のあるカリーと同列にして比較されるということは、弱冠20歳のルーキーであるヒーローにとって、究極の賛辞と言えるだろう。


  

 カリーはもちろん、キャリアの真っただ中にありながら歴史的に支配的なシューターであり、私たちが知っているように、ウォリアーズの戦い方はNBAを本質的に変えた。ヒーローは、このカリーに追いつくために果たさなければいけない仕事が山ほどあるわけだが、自身の持つカリーと同様のスキルセットを十二分に生かせば、早期に成功を収められる可能性を持っていると言えるのではないだろうか。



参考:「Heat’s Andre Iguodala sees similarities between Tyler Herro, Stephen Curry」

Andre Iguodala Reveals Similarities Between Tyler Herro, Stephen Curry


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