“Linsanity”で一世を風靡し、今季は中国のプロバスケットボールリーグのCBAに所属するThe Beijing DucksでプレイしたJeremy Linが、NBAへの復帰を心から切望している。本人がInstagram上で胸中を明かした。
メッセージには、Linがこれまで抱えていた苦悩と、決して諦めることのできないNBA復帰の夢について、信仰深い彼らしい言葉で、切実な思いが綴られていた。全文和訳は以下の通り。
This is gonna be my realest caption ever lol We love to tell kids to dream big but we don’t often talk about the fears they might face. Truth is, fear is a BEAST. It snuck up on me. Through all my career failures, setbacks and injuries. Through the pain of being traded, cut and having no offers. Through the depths of global embarassment, unmet expectations and crushed dreams. Through it all, I found myself a year ago battered - carrying so much emotional baggage. I signed in the CBA, it took a whole season, but God really came through for me. He taught me how to play to win again vs playing to not lose. To know the shots going in vs hoping its going in. To dream big again vs thinking everythings a setup for disappointment. To be a killer on the court with the talent He gave me 100% for His glory. This isn't about chasing the shadow of Linsanity. Or proving anyone right or wrong. Or about money, fame, reputation or power. It's about God's glory and kingdom. It's about goin right at all my past traumas and fears, instead of being forever crippled by them. It's ultimately about when I see God face-to-face that I could say through HIS strength, I lived with big big faith. I couldn't sleep right for 3 weeks with this decision weighing over me. I was brought to tears trying to verbalize the struggle to my family. I analyzed facts, but the reality is that faith ultimately comes down to taking a step towards what you can't see yet. Despite being beyond grateful with sooo much that the CBA, China, and all my Asia fans gave me this past season, today I decided to not return to the Beijing Ducks next season. Instead I will be waiting for free agency and preparing myself for the NBA — and continuing my greatest dream. And maybe the result is a footnote, and this decision today was the true test. New chapter, new mindset, new me. Work smarter, aim higher, reach further. And smile along the way! 2 Timothy 1:7 #FaithOverFear
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よく、子どもに「夢を大きく抱くように」と語るものだが、えてして、夢を抱くことに伴って対峙することになる「恐れ」についてはあまり語られない。恐れについて、真実を伝えたいと思う。恐れは、「魔物」だ。私のプロバスケットボール選手としてのキャリアの中で、失敗、挫折、そしてケガに直面した時に、恐れは忍び寄ってきた。トレードされた時、解雇された時、オファーが全く来ない時に感じた苦痛を通して、恐れは忍び寄ってきた。全世界で恥さらしとなってどん底にいる時、目に見えない期待に押し潰されそうな時や夢を打ち砕かれた時、恐れは忍び寄ってきた。それら全てを通して、1年前、私は自分自身がボロボロになっていることに気づいた。
私がCBAのチームと契約し、1年という歳月が過ぎた時、神様は本当に私に手を差し伸べてくれたと感じた。神様は私に、勝つためにプレイすることと、負けないためにプレイすることの違いを教えてくれた。ショットを入れるのか、ショットが入ることを願うのかの違いを教えてくれた。夢を大きく抱くことと、全ての物事が落胆と隣り合わせにあると考えることの違いを教えてくれた。コート上で「Killer」になるために、彼が私に与えてくれた才能も、全ては彼の栄光のためだった。
今回の決断は、決して「Linsanity」の影を追うためのものではない。誰かが正しくて、誰かが間違っているということを証明したいわけでもない。金と、名声と、評判と、力を求めているわけでもない。全ては、神様の栄光と王国のためのものだ。過去のトラウマや恐怖に右往左往していては、永遠にそれらのせいで不自由になってしまう。究極的には、神様とお会いする時に、神様の強さを通して、大きな、大きな信仰を持って生きてきたと言えるかどうか、ということが大切だ。
この決断に当たって、これまでの3週間、私は夜も眠れず、決断による重圧が、私にのしかかってきた。私は家族に、この葛藤について言葉で伝えようとした時、思わず涙を流した。事実だけを分析しようとしたけど、それによって分かった真実は、究極的には、まだ見えないものに向かって進もうと一歩を踏み出す時に、信仰が与えられるのだということだ。
今季、CBAと中国、そしてアジアのファンの皆が私に与えてくれた多くのものに、感謝しても感謝し尽くせない思いでいる。今日、私は、来季にThe Beijing Ducksには戻らないことを決断した。その代わりに、私は、FAの開始を待ち、「NBA復帰」という自分自身にとって最も大きな夢を追いかけ続けるために、備え始めたいと思う。もしかしたら、今日のこの決断こそが真の試練だったのかもしれない。
新しい章、新しい心持ち、新しい私。
より賢く励み、高みを求め、もっと先へ辿り着く。
そして、その道のりには、笑顔を!
2 Timothy 1:7
[テモテへの第二の手紙 1章7節(新約聖書):「神が私たちに下さったのは、臆する霊ではなく、力と愛と慎みとの霊なのである。」]
#FaithOverFear(「信仰は恐れを取り除く」)
私自身、2012年2月に巻き起こった“Linsanity”でLinの存在を知り、すぐに彼の大ファンになった。恥ずかしながら、私もChristianの端くれであり、事あるごとに彼がSNS上で発信する聖典からの引用や、神様への篤い信仰を示す言葉の数々に共感し、またそれらから力を受けてきた。
今回の決断に伴う彼の決意は、本物だと思う。彼は、常に神様の力で自分が生かされていること、自分が持つあらゆる才能は神様から与えられていることを知っている。決して自分の力を誇ることなく、全てを神様のために行う。そんな彼の信仰を尊敬し、そしてそんな彼だからこそ、夢であるNBA復帰を必ず成し遂げられると、そう信じている。
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