Nuggetsの重要なピースになっているMichael Porter Jr.
1-3とシリーズ敗退に王手が掛かった崖っぷちの状況でGame 5に臨んだNuggets。試合の天王山でルーキーが大車輪の活躍を遂げてClippersを退け、2-3と踏みとどまった。そのルーキーとは、Michael Porter Jr.である。
試合は終始Clippersが優位に進めていたが、4Qの残り7:06にNuggetsが初めてリードを奪うと、追いすがるClippersを振り切り激戦を制した。リードチェンジはその1回のみ、最大点差としてはClippersが16点差を築いていたのだが、後がないNuggetsが見事なカムバックを見せた。
Paul George says Denver played "desperation ball, they had no choice" and the Clippers gave them a little life. "We're in the driver's seat. We had them where we wanted them, we should've put them away."
— Ohm Youngmisuk (@NotoriousOHM) September 12, 2020
MPJ came up big time with the three AND the block 💪 pic.twitter.com/nfszUL9OYL
— SportsCenter (@SportsCenter) September 12, 2020
正直、残り1:11の3PTSは、「そこでお前が打つ⁉︎」と思ったNBAファンの方も多かったかもしれない。私も打った瞬間はその思いを抱いたことは否定できない。しかし、MPJは決め切り、チームを救った。良い意味での空気の読めなさ、思い切りの良さで結果を残したことが何より素晴らしかった。
実はMPJ、前の試合であるGame 4の終了後、「Clippersという強大な敵を倒すためには、もっと多くの選手が試合に絡んでこないといけない。Murray、Jokicだけで勝てるほど甘くはない」といった物議を醸す発言をしており、Mike Marone HCにも「ロッカールームの外に持ち出すべき話じゃない」とたしなめられ、Damian Lillardからも批判の声が上がっていた。
ただ、MPJもチームメイトを批判する無鉄砲な発言をしたかったわけでも、そういった意図があったわけでもないと釈明。「自らが正しいというエゴを主張したいわけではなく、チームメイトの声に耳を傾けていきたい」と語っている。
Michael Porter Jr. said he didn’t mean to disrespect his teammates or coaches by saying they needed to involve more players after Game 4. He also mentioned he saw Dame Lillard’s constructive feedback: “I respect all those guys. You want to listen. You don’t want to have an ego.”
— Malika Andrews (@malika_andrews) September 12, 2020
色々複雑な舞台裏もあると思うが、話は至ってシンプルで、MPJが活躍を遂げ、Nuggetsが勝ち切った、という最も重要な事実に目を向ければいいと思う。「強い者が勝つわけではなく、勝った者が強い」という言葉もあると思うが、今日はClippersよりもNuggetsのほうが強かった。そのキーパーソンになったMPJは称賛に値する、そう思う。
背中の負傷で昨年は全休したMPJにとって、今季は実質1年目のシーズンを送っているわけだが、出場したりしなかったりが続き、決して安定していなかった。しかし、1巡目14位指名ではあるものの、元々はケガがなければ1位指名も期待された逸材。Luka DoncicやTrae Youngら同期が先にブレイクしたのを横目に、Playoffでの躍進を胸に秘めていただろう。
シーズン再開から現在まで、その潜在能力を十二分に発揮しているMPJ。2-3とこのシリーズが追い詰められた状況にあることは変わりはないが、彼の爆発と成長がNuggetsにとって不可欠であることは疑いようがない事実だろう。
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